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モーグルナショナルチーム白馬&東広島合宿

蘓武です。

遅くなりましたが、先月の15〜22日まで行われた、モーグルナショナルチームの合宿について書きたいと思います。

 

4月15〜23日の日程で、モーグルナショナルチームの合宿が長野県白馬村にて行われました。

ATHERからは15〜19日に蘓武、19〜23日に米澤が帯同しました。

新年度になり最初の合宿ということで、ナショナルチーム初招集の選手も何名か加わり、昨年度よりも大人数での合宿となりました。

今回は主に雪上トレーニングよりもメディカルチェックやフィジカルトレーニングに重きを置いた合宿で、特に育成チーム(Dチーム)は合宿の前半雪上トレーニング無しで行われました。

オフシーズンとはいえ、次のシーズンに向けてまた課題を克服しなくてはなりません。

シーズン中はトレーニングの時間がオフシーズンよりも少ない選手が多いので、今回のプログラムはなかなか身体にきている選手が多かったようです。

最初に定められた目標は1日1000回の体幹トレーニングと週に400分の有酸素運動、そのほかにヒップ・レジスタンス・プライオメトリクス・コーディネーションのトレーニングです。

午前と午後に分けて行うわけですが、日に日に選手に疲労の色が見えてきます。

休憩時間や私たちスタッフが道具等を準備している間、選手たち(特に年齢が上の選手)は各々ケアを必死に行なっていました。

夜などの私たちトレーナーが空いている時間には自分でやりきれない部分のケアをお願いしに選手がきますが、選手の話を聞いているとやはり取り組む姿勢が普通の選手とは違うんだなと改めて感じました。

夏になればウォータージャンプなど、体に負荷のかかるトレーニングが始まります。それまでに技術練習の負荷に耐えられる身体を作らなければならないので、選手たちがどのくらい自分の練習環境に戻ってからトレーニングを積んでこられるか、次に会う時が楽しみです。


そして、同じ日程で怪我でリハビリ中の3名の選手がATHERにて合宿を行いました。

こちらも米澤・蘓武を中心に他のATHERスタッフ何名かにも協力してもらいサポートいたしました。

 

東広島組は、毎朝バイクトレーニングを行いました。

こちらは弊社スポンサーのgood speedo井原自転車店の井原様にご協力いただき、坂・山・スピードの色々なトレーニングを日替わりで行なっていただきました。

私も白馬から帰ってきてから一緒に朝のバイクトレーニングに参加しましたが、きついのなんの。。。きちんと最後までこなすことはできましたが、1週間このトレーニングを継続した選手たちに頭が上がりません。。。

そして、バイクトレーニングの後はおきまりのジャンプ系のトレーニングを行い、午後はレジスタンス・ヒップ・コア・アジリティなどなど。
選手はきっちり予定通りに全ての種目を設定回数こなし、練習後も自分たちで種目を決めてサーキットトレーニングを行なっていました。

毎日私に「白馬のメンバーよりトレーニングできてますか」と聞いてきましたが、間違いなくしっかりトレーニングができていました。

3名が早く雪上トレーニング等できるようになるといいなと改めて思いました。


今回ATHERで合宿を行なっていた選手の1名は、昨シーズンの海外遠征中に大腿骨骨折の大怪我を負った選手です。本格的に競技復帰するにはもう少し時間が必要ですが、全てのトレーニングを他のメンバー同様にこなしました。競技復帰にかける思いは並々ならぬもので、今後も少しでも力になれるように精一杯サポートしていこうと思いました。
通常、まだ病院でのリハビリテーションの段階かもしれませんが、実際今回の合宿を通して、実施できること(負荷・強度・ボリュームなど)の幅がかなり広いことを確認することができました。

まだ左右差があると思いましたが、筋力的な部分よりも、動かしていなかった期間が長いため、感覚的な部分が追いついていないという印象を受けました。

本人もしっかり自分の状態を理解していて、どうすると違和感が出るか、患側をかばうことによってどこに痛みが出るか私にもきちんと伝えてくれたので、対処することができました。

私がトレーニングを見ていた3日間の間でも左右のバランスの取り方が良くなってきていることを実感することができ、本人も少し体感できたようです。

まだ完治はしていないのですが、積極的なトレーニングを行うことの必要性を感じた経験となりました。